大腸癌の闘病を支える健闘ブログ+病院英語

シンガポール人オットくんが大腸癌になりました。異国での治療に驚きあり、戸惑いあり。病院で使う英単語もシェアしたいと思います。

放射線科医診察。初めて私が泣いた日。

放射線治療は、SGHにしか施設がないそうで、

SGH内のNational Cancer Centerに放射線医の診察に行きました。

 

Cancer centerなので、がん患者さんがいっぱいいるわけで、顔色が悪い痩せた患者さん、頭にターバンしている女性など、多くの人が大病されているんだなと思いました。オットくんのような若い人は患者さんの付き添いくらいで、なんだかオットくん(と私)は場違いなのでは...と思ってしまいました。

 

放射線科の先生はからの説明。

放射線治療で腫瘍は小さくなるが、一回腫れる。オットくんの腫瘍は大きいので、腫れると直腸を塞いでしまう可能性がある。放射線治療で頻回な下痢と照射部位の皮膚のただれが起こる。永久的な人工肛門を先に造設してから放射線治療するほうがいいです。放射線治療の副作用は、骨盤全体に照射するので、下痢・肛門周囲の皮剥け、頻尿、腹痛、不妊、勃起不全、リンパ腺の照射もするので足のむくみ。

5%以下だが長期的にみて、骨盤骨折を起こしやすい、癌の発生率を上昇させる。

オットくんは41歳なので、子どもが欲しければ産婦人科に相談して、精子の保存をするとのこと。我が家は、もう子どもは考えていないので、問題ないと即答したら、先生が驚いてました。

 

放射線治療で腫瘍が小さくなって、永久的な人工肛門は逃れられるのではという淡い期待を持っていましたが、先生みんなが「それは難しい」と言うので、本当に腫瘍の位置が悪いのでしょう。今に至っては、人工肛門を先に作れと。

 

貧血の調子が戻ってきて、元気になってきたと思ったのに、放射線治療の前に手術したら食欲も落ちるし体力も落ちてしまって放射線治療がますますキツくなるのではないかと思ったら、診察中に私が泣いてしまいました。オットくんが泣いたのではありません。

先生は、「治るから心配しないで」って言ってくれたのですが、そういうことではなく。元々辛い治療が、さらに辛い治療になっていくオットくんが可哀想で仕方ない。

 

 なんでオットくんは病気になったのか、とか、なにか悪いことをしたから病気になったのか、とか、なんでもっと早く病院にいかなかったのか....
頭の中をエンドレスに回ってます。